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死別再婚は裏切り?許せない?彼と前妻の難しい理由
死別後の再婚は難しいと言われています。
彼の精神的なショックの影響もありますし、彼の親戚家族との関係性、または世間体なども気になる問題です。
「奥さんを亡くしたばかりなのに、もう新しい人ができたの?」
こんなふうに言われてしまうと、後妻としても非常につらくなってしまいます。
ただ、前妻の存在が無くならないことも事実なので、そこを理解しないと再婚後にトラブルが起きてしまいます。
例えば、前妻の法事など知っておくべきことがあります。
後妻としてどのような立場でいれば良いのか、ある程度、事前に話し合っておくことも大切です。
そこで、今回の記事では死別後の再婚が難しい理由と、どうすれば再婚後に幸せな生活が送れるのかご紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。
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【死別後の再婚は裏切り?許せない?】
死別後の再婚は難しい
死別再婚が難しい1・低い再婚率
死別後の再婚が難しいと言われるように、実際に再婚率は10%以下と低い数字になっています。
ちなみに、再婚率の割合はおおむね25%前後となっているので、これと比較してみても、やはり死別後の再婚率は低くなっています。
そこにはさまざまな理由がありますので、以下に詳しくご紹介していきます。
死別再婚が難しい2・前配偶者に申し訳ないと思う
死別後に再婚できないのは、前配偶者に対して申し訳ないという気持ちが影響していることがよくあります。
前配偶者のことを愛したまま死別しているので、離婚後の再婚とは異なり、気持ちの整理ができないことが多いです。
中には、死別後の再婚を前配偶者への”裏切りだ”と思ってしまう方がいます。
死別した前配偶者に気持ちを確認することはできませんので難しい問題です。
死別再婚が難しい3・親類関係が気になる
また、自分自身の気持ちだけではなく、親類、特に義父母の気持ちも難しい問題です。
義父母からしたら、自分の子供のことを忘れて、別の人と結婚するなんて許せないと、といった気持ちになってしまうかもしれません。
もちろん、事実とは違うのですが、元々の義父母との関係性によっても影響されてしまいます。
また、親戚関係の繋がりが強かった場合、義父母以外からの声も気になってしまいます。
仮に死別後に再婚したとしても、義父母や親戚との関係を完全に切ることは難しいので、再婚に踏み切れないという場合があります。
死別再婚が難しい4・世間体が気になる
また、義父母や親戚からの声以外にも、職場や知人、または近隣の人からの目も気になることがあります。
こちらも周りの人の価値観によって左右されてしまいますが、はじめにもお伝えしたように、死別後の再婚というのは割合が少ないです。
そのため、周りの人にとっても経験のない珍しいことなので、どうしても話題になりがちです。
ただ、先程の義父母や親戚関係と比較すれば、影響力は少ないので、自分自身がどう考えるかが重要です。
しかし、注意しなくてはならないのが、再婚相手の後妻に向かうプレッシャーです。
義父母、親戚、世間からのストレスに注意が必要になります。
これも死別後の再婚が難しい理由です。
死別再婚が難しい5・立ち直れない、再婚しない
ここまでは、再婚を考えてはいるけど一歩踏み出すことができないケースでした。
しかし、死別後は当然ですが精神的なショックが大きくのしかかりるため、立ち直ることができず、再婚に目を向けることができない場合もあります。
死別後、少しずつ状況を受け入れていくと、やがて不安が大きくなり、落ち込んだり抑うつ傾向になってしまいます。
これを乗り越えると、現実や将来に目をむけることができるようになります。
こうした段階を経て再婚を望んでいる方もいれば、ショックから立ち直れずにいる方もいます。
1人になったことが不安で塞ぎ込んでしまうこともあるでしょう。
死別というのは精神的に大きなダメージがあるからです。
もちろん、こうした状態で再婚はできません。
死別再婚が難しい6・再婚までの期間
上記のように死別後、残された配偶者の精神状態はとても不安定です。
徐々に段階を経て現実を受け止め、先をみることができるようになってきます。
この期間はそれぞれ異なってきますし、いつになるかもわかりません。
気持ちの整理ができるまで待つと言ってくれるお相手がいるかもしれませんが、これも非常に難しい問題です。
気持ちの整理がつく前に再婚したら、再婚後に問題が生じるでしょう。
また、気持ちの整理がつくのを待っているといつになるかわかりません。
これも死別後の再婚が難しい理由です。
死別再婚が難しい7・年齢的な問題
死別された時の年代もその後の再婚を難しくします。
特に、年齢が高くなるほど難しいと言えます。
死別の多い年齢は60歳前後です。
再婚となれば精神的な負担も体力的な負担もあります。
今から再婚するために頑張れるか?と考えた時に、今からじゃもう無理だと考えることは少なくありません。
もちろん、現在は60歳と言えばまだまだ若い年齢ですが、死別という精神的な負担ははかりしれません。
例えば、30代、40代で死別された方の場合は、まだ子育てが必要なことがあります。
子供を1人で育てるのは難しいので、再婚したいという理由があったりしますが、60歳前後になると子供も自立していることが多いです。
このように、年齢的なことが影響して死別後の再婚を難しくしているケースもよくあります。
死別再婚が難しい8・子供との関係性・子供の気持ち
子供のことに関して言えば、子育てが必要な年齢かどうかといったことだけではなく、子供自身の気持ちへの配慮、精神的な支えが必要になります。
死別で大きなショックを受けているのは大人だけではなく、子供も同じです。
子供の方が現実を受け止められず、塞ぎ込んでしまっているかもしれません。
また、子供の年齢によっても大きく異なってくるでしょう。
死別後の再婚となれば、子供の気持ちへの配慮ももちろん必要になってきます。
再婚によってさらにストレスを与えてしまう可能性も大きいからです。
また、精神的な問題だけではなく、再婚相手と子供との関係性が構築できるかどうかも難しい問題です。
離婚後の再婚でも簡単なことではありませんので、死別となれば、より慎重な子供への配慮が必要になります。
死別再婚が難しい9・籍は入れたくない
このように、死別後の再婚となれば非常に難しい問題がさまざまあります。
しかし、ひとりの寂しさや不安、支えが欲しいといった思いもあります。
そのため、籍は入れたくないけど、パートナーは欲しいと考える方もいます。
それぞれ価値観が異なりますので、内縁関係が良い、悪いということはありませんが、お相手の方が結婚(再婚)を強く望んでいる場合もありますので、2人の価値観が合わないと再婚は難しくなります。
死別後の再婚は裏切り?許せない?その理由は?
死別再婚の理由1・ひとりでは寂しい
死別後には、ほとんどの人がひとりでいることの寂しさを感じています。
また、死別後の再婚は難しいと思いながらも、希望としてはできるなら再婚したいと考えている人も多くいます。
先にお伝えしていますが、死別経験を乗り越えていくには、ショック、抑うつ・不安、受容(受け入れる)といった段階があります。
もちろん1人で乗り越えていく方もいますが、やはり精神的な支えが必要になるケースが多いです。
そのため、多くの方が死別後、1人で寂しいと感じるのも当然のことです。
これが死別後に再婚したい理由のひとつです。
死別再婚の理由2・老後が不安
また、配偶者の死を少しずつ受け入れ、現実や将来のことを考えるようになってくると、老後のことが心配になることがあります。
こちらも死別された時の年齢によっても異なると思いますが、やはり老後を1人で過ごすことへの不安を感じるようになります。
この老後の不安を解消するために、再婚したいと考えるのが2つ目の理由です。
こちらは、どちらかというと60歳前後で死別された方に多いです。
若い年代だと、老後の心配よりも子育ての心配が多くなります。
死別再婚の理由3・1人で子供を育てる自信がない
ここまではすでに子供が大きくなっている年代の方についての内容でした。
しかし、場合によっては、まだ子育てが必要な世代にも死別は考えられます。
このような場合は、死別後に1人で子育てをする自信がない、不安ということがあります。
これは、精神的な負担も大きいですが、現実を考えると経済的な負担もあります。
そのため、再婚後にやはり再婚したいと考える方もいらっしゃいます。
また、死別後、こどもの祖父母との関係性にも影響されるでしょう。
近くに住んでいて、かつ、子育てにも協力してくれる場合は、再婚しない選択もあります。
ただ、義父母との関係性は難しくなることもあります。
義父母が協力的だとしても、やはり死別した相手を思い出してしまい辛い、苦しいということもあります。
こうした義父母との関係性も再婚理由になるケースがあります。
死別再婚の理由4・1人で暮らせるから再婚しない
ここからは死別後に再婚しない理由をみてみましょう。
まず一つ目は、今後も1人で生活できるから再婚しないという場合です。
子供も大きくなり子育てもひと段落していたり、経済的にも不安がない場合は、再婚を望まないケースがあります。
再婚しない理由は、1人で自由に過ごしたいという人もいれば、再婚によって新たな人間関係が生じるのが嫌だという方もいます。
死別再婚の理由5・新たな親戚付き合い、人間関係がつらい
再婚することになれば、新たな親戚付き合いだったり、人間関係が生じます。
これを懸念して再婚を望まない方もいらっしゃいます。
また、死別後も死別相手の義父母や親戚との関係もあります。
そこへ新たな人間関係が生まれるため、負担に感じる方もいらっしゃいます。
これが死別後に再婚を望まない理由の2つ目です。
【死別後の再婚は裏切り?許せない?】
彼について知っておくべきこと
ここでは、前妻と死別後の彼についての知っておくべきことや注意点をご紹介します。
やはり男性と女性では異なる部分があります。
また、死別後の男性は精神的にも大きな負担がかかっています。
女性からの一方的、または強引なお誘いは逆効果になる可能性もあるので注意が必要です。
死別再婚の彼1・男女の違い
死別後の再婚について、男性と女性では考え方や行動に違いがあります。
特に男性の場合は死別後の再婚に抵抗を感じることが多くあります。
亡くなった妻への思いを忘れることができないからです。
もちろん全てを忘れるわけではありませんが、気持ちを前向きにすることが苦手なようです。
(言われてみると、映画やドラマなどでも妻を無くした男性が、「そろそろ結婚(再婚)しても前の奥さんも許してくれるだろ」と言われている場面をよく見かけますね。)
このように、男性は別の女性との恋愛に発展しづらい傾向があります。
一方で、女性の場合は、男性と比較すると新しい恋愛に目を向けるタイミングが早くなります。
そのため、死別後に再婚を考えている女性の悩みとしては、こんなに早く再婚してもいいのか?周りは何て言うだろうか?義父母にどう説明しよう?といった具合に、前向きな悩みが多くなるのが特徴です。
死別再婚の彼2・前妻(前配偶者)と比較してしまう
上でご紹介したように、死別後の男性の場合は、前妻への思いを強く残したままの方がいらっしゃいます。
そうした状況の方とお付き合いすることになった場合、やはり前妻と比較されてしまうことがあります。
もちろん直接的に口に出したり、否定されるということではありませんが、心の中ではまだ前妻への思いが強く残っているということです。
今後、その気持ちに変化がみられるかもしれません。
ですが、こうした男性の気持ちを無視してお付き合いを進めたり、一方的に好きな気持ちや将来の話をしても、彼への負担になってしまいます。
死別後の男性とのお付き合いを考えているのであれば、焦らず彼の気持ちに少しずつ寄り添ってあげる必要があります。
死別再婚の彼3・亡くなった妻に関する思い出の品を片付ける
これは、死別後に新たな恋に進もうと決めた男性へのアドバイスにもなります。
やはり男性の場合、前妻への思いが強く、思い出の品を片付けることができずにいることがよくあります。
しかし、前に進むことを決めたのであれば、その女性との関係に目を向けていくためにも、そしてお相手の女性の気持ちに配慮するためにも、前妻との思い出の品は片付けるようにしましょう。
もちろん、一度に全て片付けるというわけではなく、少しずつ始めてみてください。
また、お付き合いする女性も、前妻との思い出の品がすぐ気づく場所に置いたままだったとしても、すぐに片付けるように言わないでください。
やはり少しずつ心の整理をしていく必要があるので、お付き合いする女性にも心の余裕が必要になってきます。
死別再婚の彼4・住居の問題
死別後の男性と再婚する場合、住居の問題があります。
彼が持ち家に住んでいる場合、簡単に引っ越すわけにもいきません。
また、その家は前妻と一緒に暮らしていた家でもあります。
再婚後、その家に一緒に住むことができるのか?
この辺りもお付き合いする女性は考えておく必要があります。
別の家に住むという選択肢もありますが、彼と話し合って確認しておく必要があります。
思い出の品と同様に、家にも思い出があるからです。
【死別後の再婚は裏切り?許せない?】
前妻について知っておくべきこと
死別後の再婚において、前妻のことを考えないわけにはいきません。
彼の前妻への気持ちという面では先ほどお伝えした通りですが、例えば、前妻の法事だったり、お墓のことなど、より現実的な問題もあります。
こうしたことも事前に知っておくこと、話し合っておくことが大切になります。
死別した前妻(前配偶者)の戸籍上の扱いについて
死別後に再婚する場合、戸籍について気になると思います。
多くの場合、再婚相手の男性が戸籍の筆頭者となっていると思います。
その男性と結婚すると、前妻やその子供が記録されている戸籍の中に、新しい妻が記載されることになります。
もし、それが嫌だという場合には、新たに戸籍を作り直すこともできます。
やはり戸籍も気になるポイントだと思いますので、事前に確認しておくようにしましょう。
死別した前妻(前配偶者)の法事について
死別後に再婚する場合、前妻の法事についても理解しておく必要があります。
一般的には葬儀で喪主を務めた方が、法事を行う施主になることが多いです。
多くの場合は、再婚相手の男性が葬儀の喪主を務めていると思いますので、その後の法事も務める可能性があります。
最近は以前のような決まりもなくなっているので、誰が施主を務めても良いのですが、後妻も法事に出席するのかどうかは話し合っておく必要があります。
また、後妻としても複雑な気持ちだったり、ストレスにもなると思いますので、事前に理解しておくこと、そしてお二人でよく話し合っておくことが大切です。
死別した前妻(前配偶者)のお墓や仏壇について
法事と同様にお墓についても理解しておきましょう。
まず再婚相手の男性は、その家のお墓に入ればよいです。
問題は後妻がどのお墓に入るかということですが、基本的には夫と同じお墓に入ることになります。
ただし、この辺りは親戚関係なども影響してきますので、確認、話し合いが必要になります。
また、場合によっては再婚後の2人のお墓を新しく建てることもあります。
再婚する時からお墓の話をするのはおかしな気もしますが、将来的には考えなくてはいけないので、避けるわけにもいきません。
タイミングを見て話し合っておくようにしましょう。
また、お仏壇や位牌についてもどうするか話し合っておきましょう。
2人だけの話し合いで決まればいいですが、前妻のご両親なども含めて相談が必要になることもあります。
前妻(前配偶者)、相続について
死別後の再婚の場合、相続問題も気になるところです。
まず、前妻と死別した男性と再婚すると、後妻が法定相続人になります。
また、後妻の連れ子には相続権が発生しませんので注意が必要です。(後妻の連れ子と夫の間に血縁関係がないからです。)
もし後妻の連れ子に相続権を与えたい場合は、夫と後妻の連れ子で養子縁組をする方法があります。
ただし、こうした相続問題は専門家に相談した方が安心です。
税理士、弁護士、司法書士、行政書士など、それぞれ無料の相談窓口もありますので利用してみてください。
【死別後の再婚は裏切り?許せない?】
まとめ
死別後の再婚について、難しいと言われる理由や再婚するために必要なことをお伝えしてきました。
死別再婚が難しい訳
- 前配偶者に申し訳ないと思う
- 親類関係が気になる
- 世間体が気になる
- 立ち直れない、再婚しない
- 年齢的な問題
- 子供との関係性・子供の気持ち
- 籍は入れたくない
このように、死別による精神的なショックから立ち直れていなかったり、世間体や親類からの目、もしくは直接的な批判などが障壁となって再婚が難しくなります。
また、子供がいる場合は子供との関係性や、子供の精神面への影響(子供にとっても親との死別になっている)がケアできるかなど、さまざまな問題があります。
それでも、再婚を望む方もいます。
その理由としては、1人では寂しい、老後が心配、1人で子供を育てる自信がないといったことが多くなっています。
死別後の再婚はどちらにとっても簡単なことではありませんが、再婚の気持ちがある場合は、お互いをしっかり理解して支え合うことが大切です。
そのためには、よく話し合うことです。
後妻にとっては目を背けたい内容のこともありますが、少しずつでも理解し合えるように、2人の会話を大切にしてください。